Cyber Criminal

デバイスコードフィッシングが急増:認証フローを悪用する最新のアカウント乗っ取り手法

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主な調査結果

  • デバイスコードフィッシングは脅威の情勢全体で急速に拡大しており、新たなデバイスコードフィッシングツールが毎週のように登場しています。
  • デバイスコードフィッシングの急増は、犯罪者向けツールキットの一般公開や、複数のPhishing-as-a-Service(PhaaS)の登場と時期を同じくしています。
  • 確認された活動の大半では、「バイブコーディング(vibe coding)」の手法が用いられています。その多くが公開済みのツールをコピーして改変しているのか、それとも類似したプロンプトを使用して、ほぼ同一の攻撃フローを一から生成しているのかは明らかになっていません。
  • ツールがどのように作成されたかや、攻撃者がどのデバイスコードツールを使用しているかにかかわらず、防御方法は変わりません。
  • デバイスコードフィッシングの急増は、認証情報フィッシングが自然に進化した結果といえます。多要素認証(MFA)を回避する手法が広く知られるようになったことで、サイバー犯罪者はより巧妙な手法を考え出さなければならなくなっています。
     

概要

認証情報フィッシングは、依然としてアカウント乗っ取り、不正行為、ランサムウェア攻撃、スパイ活動などを可能にする有効な手法です。しかし、多要素認証(MFA)フィッシングのような一般的なフィッシング手法に対する防御が組織全体で強化されるにつれ、サイバー脅威アクターはデバイスコードフィッシングやOAuthフィッシングといった手法へと攻撃能力を拡大しています。さらに、大規模言語モデル(LLM)が生成するツールとソーシャルエンジニアリングを組み合わせることで、サイバー犯罪者は新たなソーシャルエンジニアリングの手口を用いながら、より多くの人々を大規模に標的にできるようになっています。

2020年から2022年頃にかけては、レッドチームや一部のサイバー犯罪者、スパイ活動を行う脅威アクターが、デバイスコードフィッシングを利用して、企業のメールアカウントで悪意のあるアプリケーションを承認するよう標的をだましていました。しかし近年、この手法の人気は急速に高まっています。2025年秋にサイバー犯罪者向けのデバイスコードフィッシングツールが公開され、「バイブコーディング(vibe coding)」による攻撃チェーンの新たな工夫が加わったことで、これまであまり知られていなかったこの手法は、誰もが利用できるフィッシング手法へと変化しました。

脅威アクターは、OAuth 2.0のデバイス認可フロー(Device Authorization Grant Flow)を悪用し、攻撃者が管理するアプリケーションへのアクセスを承認させることで、Microsoft 365やその他の企業ユーザーアカウントを侵害します。デバイスコードフィッシングキャンペーンの大半はMicrosoftアカウントを標的としていますが、プルーフポイントは件数は大幅に少ないものの、Googleを装ったキャンペーンも確認しています。

デバイスコードフィッシングキャンペーンでは、「アカウント乗っ取り(ATO)ジャンピング」と呼ばれる手法が頻繁に利用されます。これは、攻撃者が最初に1つのメールアカウントを侵害し、そのアカウントを利用して多数の連絡先へフィッシングリンクを送信する手法です。

プルーフポイントが観測した活動では、キャンペーンは通常、ボタンに埋め込まれたURLやハイパーリンク付きテキスト、文書内に埋め込まれたリンク、あるいはQRコードなど、さまざまな方法でURLを配信する最初のメッセージから始まります。ユーザーがそのURLにアクセスすると、Microsoftの正規のデバイス認可プロセスを悪用した攻撃シーケンスが開始されます。

現在のデバイスコードフィッシングを取り巻く状況には、従来の実装と比べてその普及を大きく後押しした重要な違いがあります。それが、オンデマンドでのコード生成です。

これまで脅威アクターは、あらかじめコードを生成し、「15分で期限切れになるため、できるだけ早く入力してください」と説明して、そのコードを直接標的へ送信していました。そのため、標的がメールを見逃したり、悪意のあるURLへのアクセスを後回しにしたりすると、コードは期限切れとなり、攻撃は失敗していました。現在の攻撃では、この15分間という有効期限の制約が解消されています。現在のデバイスコードフィッシング攻撃の多くでは、ユーザーが最初のフィッシングリンクをクリックした時点でコードが動的に生成されます。この一見小さな変更によって、ユーザーはメールをいつ開いても攻撃チェーンを開始できるようになりました。こうした新しいデバイスコード攻撃チェーンは、EvilTokensやTycoonといったPhishing-as-a-Service(PhaaS)のサービスとして購入できるほか、キャンペーンを実施する脅威アクター自身が作成・運用する場合もあります。

デバイスコードフィッシング攻撃に成功すると、アカウントの完全な乗っ取り、機密情報の窃取、不正行為やビジネスメール詐欺(BEC)、侵害された環境内でのラテラルムーブメント、さらにはランサムウェアのような業務を妨害する攻撃にまで発展する可能性があります。
 

攻撃キャンペーン例

デバイスコードフィッシングキャンペーンでは、メールにURLやURLを含む添付ファイル、またはQRコードが含まれており、それらがデバイスコードフィッシング用のランディングページへ誘導します。表示されるコードは標的ごとに生成される固有のデバイスコードであり、ボタンをクリックすると Microsoft のデバイスコード認証フローである https[:]//microsoft[.]com/devicelogin にリダイレクトされます。標的が正規の Microsoft デバイスコード認証ポータルでこのコードを入力すると、脅威アクターは認証トークンを取得できます。その結果、侵害されたアカウントがアクセス可能なデータや各種サービスを含め、標的のアカウントへアクセスできるようになります。

EvilTokensは、最も代表的なデバイスコードフィッシング向けPhaaSの1つです。

プルーフポイントは、EvilTokensが「バイブコーディング(vibe coding)」によるAI生成技術を用いて作成・維持されていると評価しています。同ツールは2026年2月に初めてTelegramで宣伝されました。EvilTokensは認証トークンを取得することを目的として設計されており、侵害されたアカウントがアクセス可能なデータや各種サービスを含め、標的のアカウントへアクセスできるようになります。

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図:EvilTokensのTelegramチャンネルでの告知

このプラットフォームでは、Microsoft、Adobe、DocuSignなどを装ったさまざまなランディングページやテーマが顧客向けに提供されています。また、おとりメールから攻撃インフラまで、一連の攻撃チェーンを生成できます。

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図:2026年3月にプルーフポイントが観測したEvilTokensのランディングページの例

EvilTokensのアフィリエイトは、「Portal Browser」に追加料金を支払うことで、複数の侵害済みMicrosoft 365アカウントへアクセスして管理できるようになります。このツールは、ビジネスメール詐欺(BEC)を自動化し、大規模に展開することを支援します。Sekoiaのリサーチャーは以前、EvilTokens PhaaSの運用実態について詳しく解説しています。

特に注目すべき点として、プルーフポイントのリサーチャーは、EvilTokensと非常によく似ているものの、APIエンドポイントやHTMLヘッダーがわずかに異なる多数のデバイスコードフィッシングキットを確認しています。こうした違いにより、リサーチャーはそれぞれを異なるキットとして識別できます。一部は複数の脅威アクターによって継続的に利用されている一方、一部は短期間しか確認されず、ごく少数のキャンペーンでのみ使用されています。

2026年4月の10日間だけでも、プルーフポイントのリサーチャーは、見た目がほぼ同一の7種類前後のデバイスコードフィッシング亜種を確認しました。

EvilTokensが既存のキットをコピーして収益化したのか、それとも他の脅威アクターがAIツールを利用してEvilTokensをコピーまたは改良し、PhaaSを利用せず独自のデバイスコードフィッシングを構築しているのかは明らかではありません。しかし、この両方が同時に起きている可能性は非常に高いと考えられます。

Figure 1

図:複数のデバイスコードフィッシング用ランディングページの例

例えば、サイバー犯罪グループTA4903は、2026年3月から認証情報を窃取するためにデバイスコードフィッシングを利用し始めました。同グループは引き続き中小企業や政府機関になりすましていますが、現在ではほぼデバイスコードフィッシングのみを使用しており、従来のビジネスメール詐欺(BEC)活動に取って代わったようです。これは戦術上の大きな変化といえます。

2026年4月に観測されたキャンペーンでは、TA4903は人事担当者になりすまし、「給与通知」と題したメールにPDFファイルを添付して送信しました。
 

Figure 1

図:TA4903のおとり

PDFにはQRコードが含まれており、読み取るとCloudflare WorkersのURLを経由して独自のフィルタリングページへリダイレクトされます。フィルタリングを通過すると、Cloudflare Workers上でホストされたDocuSignおよびMicrosoftを装うランディングページが表示されます。

Figure 1

図:TA4903が配布したPDF添付ファイル
 

Figure 1

図:2026年4月に観測された、MicrosoftおよびDocuSignを装うTA4903のランディングページ
 

このランディングページには「署名コード」が表示されており、ハイパーリンク付きのボタンから企業メールへログインし、認証フロー内でデバイスコードを入力するよう案内していました。

この攻撃者は、EvilTokensと非常によく似た動作をする独自のデバイスコードフィッシングキットを使用しています。デバイスコード生成サービスは攻撃者が管理するインフラ上でホストされていましたが、それ以外の攻撃チェーンはクラウドサービス上に展開されていました。ユーザーが正規のデバイス認証ポータルでコードを入力すると、TA4903が生成したトークンが認証され、脅威アクターは標的となったMicrosoft 365アカウントへアクセスできるようになります。

興味深いことに、一部のデバイスコードフィッシングキャンペーンでは、メール本文が空白のまま送信されていました。例えば、2026年4月のキャンペーンでは、TA4903は支払い確認メールを送信しましたが、本文は空白で、QRコード付きのPDFのみが添付されていました。また、2026年3月下旬に確認されたアトリビューション(攻撃者の紐づけ)が行われていない別のキャンペーンでは、攻撃者は米国連邦裁判所になりすましてPDF添付ファイルを送り、デバイスコードフィッシングへ誘導していましたが、そのメールも本文は完全に空白でした。
 

Figure 1

図:本文が空白のおとりメールを使用したTA4903

Figure 1

図:本文が空白で、米国裁判所を装ったメール

これらのキャンペーンは、一部の工程が自動化されている可能性を示唆しています。また、攻撃者がPDF添付ファイルや派手なデバイスコードフィッシング用ランディングページに合わせた説得力のあるソーシャルエンジニアリングを作成する方法を理解していない、あるいは単に面倒だった可能性もあります。もしくは、メール攻撃キャンペーンにおいて重要なその要素を単純に入れ忘れた可能性もあります。いずれにしても、非常に現実味に欠ける内容となっています。

デバイスコードフィッシングは英語話者だけを標的としているわけではありません。プルーフポイントは、この手法が複数の言語で日本を含む世界中の組織を標的として利用されていることを確認しています。
 

Figure 1

図:スペイン語(左)とドイツ語(右)のデバイスコードフィッシング用ランディングページ

多くのデバイスコードフィッシングキャンペーンでは、前述したようなレイアウトが使用されており、共通する配色や、生成されたデバイスコードを囲むボックス、コードのコピー方法や標的アカウントへのログイン方法の説明などが見られます。一方で、2026年3月に観測された以下のキャンペーンのように、より工夫されたものもあります。このキャンペーンではMicrosoftになりすまし、セキュリティ通知や製品通知を装っていました。メール内のURLをクリックすると、ページ左側に攻撃者が生成したデバイスコードが表示されたMicrosoftを装うランディングページへ誘導されます。

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図:攻撃者が生成したデバイスコードを表示するMicrosoftを装ったランディングページ

プルーフポイントは、まずユーザーにメールアドレスの入力を求め、その後デバイスコードを取得するためのデバイスコードフィッシング用ランディングページへリダイレクトするキャンペーンも確認しています。この例はARTokensキットによるものです。
 

Figure 1

図:ARTokensのランディングページ

デバイスコードフィッシングを作成・配布する多くの脅威アクターはAIを広範囲に活用していますが、プルーフポイントが観測したキャンペーンは、一般的にはそれほど高度ではありません。多くの場合、AIが生成した管理パネルやHTMLコード、インフラを適切に保護していないため、攻撃者自身のインフラ、ユーザー名、メールアドレス、窃取した情報、その他の機密情報が公開された状態になっています。こうした運用上のセキュリティ(OpSec)の失敗は、新たに登場したさまざまな実装を特定・分類する上で役立っています。(なお、犯罪者に改善のヒントを与えないため、これらの運用上のセキュリティ上の不備の詳細は公開していません。)
 

デバイスコードへの移行

証拠からは、これまでAiTMフィッシングを配布していた脅威アクターが、現在ではデバイスコードフィッシングへ移行していることが示唆されています。実際、2026年2月にインフラの大部分が妨害を受けた後、Tycoon 2FAの運営者は提供サービスの一部としてデバイスコードフィッシングPhaaSの販売を開始しました。

Tycoon 2FAの活動は妨害以降、大幅に減少しましたが、プルーフポイントは現在でも同サービスを利用したキャンペーンを一部確認しており、その中にはデバイスコードフィッシングも含まれています。興味深いことに、Tycoon 2FAのデバイスコード用ランディングページは、EvilTokensと非常によく似ています。

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図:Tycoon 2FAのデバイスコード用ランディングページ

プルーフポイントのリサーチャーは最近、AiTM機能に加えてデバイスコードフィッシング機能も提供するODx PhaaSを特定しました。ODxは現在最も人気のあるAiTMキットの1つであり、Storm-1167およびFlowerStormとしても追跡されています。

観測されたキャンペーンでは、攻撃者は侵害済みの送信元アカウントを利用して、ODxのデバイスコードフィッシング用ランディングページへ誘導するURLを配信していました。ランディングページには、SharePoint、Adobe、DocuSignになりすますなど、複数のテーマが用意されていました。
 

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図:ODxのデバイスコード用ランディングページ

ODxのデバイスコード機能では、デバイスコードフィッシングPhaaSであるKali365が利用されています。Kali365は、購入可能な数多くの同種キットの1つにすぎません。ODxがKali365を盗用したのか、購入したのか、それとも提携して自社サービスへ直接統合したのかは明らかになっていません。
 

Figure 1

図:Kali365のポータル

リサーチャーはまた、過去のAiTMフィッシングの痕跡を含むデバイスコードフィッシングキャンペーンも確認しています。2026年4月に観測されたあるキャンペーンでは、攻撃者はSharePointの文書を装ったPDFを配布し、その中のURLからデバイスコードフィッシング用ランディングページへ誘導していました。

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図:SharePointを装ったPDFのおとり(左)とデバイスコードフィッシング用ランディングページ(右)

しかし興味深いことに、このPDFのメタデータには意図せずURLの痕跡が残されていました。このURLは現在は無効ですが、2025年4月時点ではTycoonに関連付けられていました。攻撃者は以前使用していたPDFのおとりを再利用したものの、古い内容を完全に削除し忘れた可能性が高いと考えられます。このことは、以前Tycoon PhaaSを利用していた脅威アクターが、現在はデバイスコードフィッシングへ移行している可能性を示しています。なお、このキャンペーンはEvilTokensやTycoonには帰属しておらず、数多く存在する別の亜種の1つが使用されていました。
 

手法の拡散

デバイスコードフィッシングの人気の高まりと近年の急速な拡大は、最近脅威の情勢全体へ急速に広がった別の代表的な手法であるClickFixと共通点があります。ClickFixは2024年に独自のソーシャルエンジニアリング手法として登場し、当初は少数のサイバー犯罪者によって利用されていました。この手法では、脅威アクターはユーザーをだましてスクリプトをコピー&ペーストし、自身の端末上で実行させます。この「コピー&ペースト」を利用したソーシャルエンジニアリングは、デバイスコードフィッシングでも活用されています。

ClickFixは1年足らずのうちに、サイバー犯罪者だけでなくスパイ活動を行う脅威アクターにも急速に普及し、現在では多様な攻撃者が利用する現代の脅威キャンペーンを代表する手法の1つとなっています。

ClickFixとデバイスコードフィッシングは、いずれもソーシャルエンジニアリングに依存しています。攻撃者は、ユーザーに対して危険な操作(提示された情報をコピーすること)を行わせ、それを本来入力すべきではない場所(ターミナルウィンドウやMicrosoft 365の認証フローなど)へ貼り付けるよう誘導しなければなりません。また、どちらの手法も当初は比較的小規模に始まり、脅威アクターが試行錯誤を重ねた後、多くの攻撃者に利用される主要な脅威へと成長し、現在では犯罪フォーラムでサービスとして購入できるようになっています。

新しく効果的な攻撃手法は、いずれも似たような流れで普及します。まず少数のサイバー犯罪者が新しい手法を生み出し、それが成功すると、他の攻撃者も次々と追随します。

デバイスコードフィッシングが急速に普及し、その後も継続的に利用されていることは、脅威アクターがこの手法を非常に効果的だと考えていることを示しています。その理由として、ユーザーは正規の認証手順に従っているだけだと思い込み、この攻撃チェーンにまだ慣れていない可能性があることや、LLMによって生成されたランディングページが一定の信頼性を感じさせる見た目になっていることが挙げられます。

デバイスコードフィッシングは、正規の認証フローを悪用して最新のセキュリティ対策を回避する、認証情報窃取手法の最新の進化形といえます。セキュリティ対策が強化され、ユーザーの知識が向上するにつれて、攻撃者は新たな手口を考え出さなければなりません。AIは攻撃の参入障壁を下げ、開発を加速させる一方で、運用上のセキュリティ(OpSec)の不備や実装ミスといった新たな弱点も生み出しています。つまり、犯罪に利用できるツールが増えたからといって、攻撃者が常にそれを使いこなせるとは限らないことを示しています。

推奨対策

幸いなことに、デバイスコードフィッシングへの対策は、使用されるキットや配信方法にかかわらず共通しています。

可能な限りデバイスコード認証フローをブロックする

最も有効な対策は、Authentication Flows条件を使用したConditional Accessポリシーを作成し、すべてのユーザーに対してデバイスコード認証フローをブロックすることです。Conditional Accessポリシーは、まずレポート専用モードで展開するか、過去のサインインログに対する「Policy impact(ポリシーの影響)」を確認することで、自社環境への影響を評価できます。

デバイスコード認証フローを完全にブロックすることが難しい場合は、Conditional Accessを利用して、許可されたユースケースのみに限定する許可リスト方式を採用できます。例えば、承認済みユーザー、特定のオペレーティングシステム、または「Named locations(名前付きの場所)」を利用した特定のIPアドレス範囲に対してのみ、デバイスコード認証を許可することができます。
 

準拠済みまたは参加済みデバイスを必須にする

組織がデバイス登録やIntuneを利用している場合は、サインイン元を準拠済みまたは登録済みデバイスに限定するConditional Accessポリシーを適用することで、デバイスコードフィッシングからユーザーを保護できます。ただし、専用のデバイスコード認証フローを制御するポリシーと比較すると、この要件には例外が発生する可能性があるため、多層防御(Defense in Depth)の一環として導入することが推奨されます。
 

デバイスコードフィッシング攻撃に関するユーザーの認識を高める

従来のフィッシング対策教育では、URLが正当なものかどうかを確認することが重視されてきました。しかし、この方法では、ユーザーが信頼できるMicrosoftのポータル hxxps://microsoft.com/devicelogin 上でデバイスコードの入力を求められるデバイスコードフィッシングには十分対応できません。ユーザー教育では、信頼できない送信元から送られてきたデバイスコードは入力しないよう周知することが重要です。
 

Emerging Threats ルール例

2069030 DeviceCode Phishing Landing Page Observed

2867149 DeviceCode Phishing Landing Page Observed

2867150 DeviceCode Phishing Landing Page Observed

2867151 DeviceCode Phishing Landing Page Observed

2867154 Observed DNS Query to device code Phishing Domain

2867158 Observed device code Phishing Domain in TLS SNI

2867169 DeviceCode Phishing API Activity (GET)

2867170 DeviceCode Phishing API Response

2068813 Wahala Microsoft OAuth device code Landing Page 2026-04-16

2068814 Successful Wahala Microsoft OAuth device code Attack, Polling for User Validated Tokens

2068628 Generic device code Landing Page 2026-04-07

2068629 EvilTokens Fetch Valid user_code from Microsoft API

2068630 EvilTokens Poll for user_code Authentication Status

IoC(Indicator of Compromise / 侵害指標)の例

Indicator

Description

First Seen

onedrive-7tu[.]techroboticslabmade-techie-com-s-account[.]workers[.]dev

EvilTokens Device Code Phishing Landing

26 March 2026

voicemail-59f[.]admin-treyripple-com-s-account[.]workers[.]dev

EvilTokens Device Code Phishing Landing

24 March 2026

voicemail-wx7[.]mark-squires-expressrancnes-com-s-account[.]workers[.]dev

EvilTokens Device Code Phishing Landing

24 March 2026

voicemail-lyr[.]nbuckley-cambek-com-s-account[.]workers[.]dev

EvilTokens Device Code Phishing Domain

24 March 2026

f8uh-dwam-j4l5[.]pvasquez-princetonpartners-com-s-account[.]workers[.]dev

EvilTokens Device Code Phishing Landing

1 May 2026

ytgw-9n30-xlwd[.]pvasquez-princetonpartners-com-s-account[.]workers[.]dev

EvilTokens Device Code Phishing Landing

1 May 2026

z6e43e5886fe-endpoint[.]com

Device Code Phishing Domain

5 May 2026

019d442e-endpoint[.]com

Device Code Phishing Domain

5 May 2026

jo2c9ada427c6-endpoint[.]com

Device Code Phishing Domain

5 May 2026

7806d4cf9366-endpoint[.]com

Device Code Phishing Domain

5 May 2026

ee10bbf6c689-endpoint[.]com

Device Code Phishing Domain

5 May 2026

yaga9b286ae2c101-endpoint[.]com

Device Code Phishing Domain

5 May 2026

f36c2774f013-endpoint[.]com

Device Code Phishing Domain

5 May 2026

2dc62559e005-endpoint[.]com

Device Code Phishing Domain

5 May 2026

4daa2aea93db-endpoint[.]com

Device Code Phishing Domain

5 May 2026

ed5ce47d835f-endpoint[.]com

Device Code Phishing Domain

5 May 2026

6dd5fd945b34-endpoint[.]com

Device Code Phishing Domain

5 May 2026

0fdba029e6a5-endpoint[.]com

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5 May 2026

019d442a-endpoint[.]com

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5 May 2026

019d6860-endpoint[.]com

Device Code Phishing Domain

5 May 2026

stablewebsystems[.]de

ODx Device Code Phishing Domain

30 April 2026

marktkarree-langenfeld[.]de

ODx Device Code Phishing Domain

30 April 2026

crediblebizextension[.]de

ODx Device Code Phishing Domain

30 April 2026

servicewithoutinterruption[.]de

ODx Device Code Phishing Domain

30 April 2026

marketcredibilitysignals[.]de

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30 April 2026

kohlhoff-edelstahlverarbeitung[.]de

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30 April 2026

reliablesupport[.]de

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30 April 2026

europetrustwave[.]de

ODx Device Code Phishing Domain

30 April 2026

trustedengagement[.]de

ODx Device Code Phishing Domain

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methodicalness[.]de

ODx Device Code Phishing Domain

30 April 2026

extendyourcredibility[.]de

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30 April 2026

europesignaltrust[.]de

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consistentdigital[.]de

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30 April 2026

uninterruptedperformance[.]de

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30 April 2026

digitalcontinuity[.]de

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30 April 2026

digitalreliability[.]de

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heilbronner-fruehlingssymposium[.]de

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euromarketsignal[.]de

ODx Device Code Phishing Domain

30 April 2026

audit-report-9767d3[.]fullerjp09[.]workers.dev

TA4903 Device Code Phishing Landing

15 April 2026

hti-245401512[.]hs-sites-na2[.]com

TA4903 Device Code Phishing Landing

5 April 2026

7740f766-8d1d-46ad-a6bc-onedrive[.]p-9jluifuu[.]workers[.]dev

ARToken Device Code Landing

2 May 2026

panel[.]hewktree[.]net

ARToken Device Code Panel

2 May 2026